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アラゴンの道3日目 その5

2010/12/02 Thu 19:48

ハビエルへ出発

この日はいろんな出来事があった長い1日だったので、ブログも長いです。

ハビエルはもともと翌日のコースでした。途中に、日本人に有名なハビエル城があります。あのフランシスコ・ザビエルゆかりの城。私達が歩いていた巡礼道からずれるのですが、ハビエル城への分岐点が出てくるので、ハビエル城を観光し、別の巡礼道を逆流する形で、レイレ修道院に泊まるというのが翌日の計画でした。このあたりはイェサのダムを挟んで左を行くコースと右を行くコースの2つの巡礼道があるのですが、ハビエルとレイレ修道院は別の巡礼道にあたります。

巡礼の道からずれると矢印は目印になりません。しかしハビエル城はナバラでは有名な観光地なので、標識があるでしょう。アラゴンとナバラの州境の印が出てくるのでそこを超えたら気をつけて歩こうと思っていました。



camiaragon (430)

気を取り直して、きっとあの感じの悪いアルベルゲにいてもいい思いはしなかっただろう、なんて話ながら歩いていきます。
歩いて、
歩いて、
歩いてると・・。


ずいぶん長いこと、巡礼の矢印を見ないことに気づきました。カタルーニャは巡礼の矢印が少なかったですが、アラゴンは道がまっすぐでもちょくちょく出てくるのです。しかしこのところ、ぱたっと矢印が途絶えています。なんと、分岐点を間違えるどころか、州境を超える前に私達は道を間違えてしまったのです


ちょうど車がやってきたので、聞いてみる!と車に手を振ってみます。・・が、停まってくれたと思いきや、私達をよけて、通ってしまいました!がーん。。どう見てもただの巡礼者にしか見えない私達はあやしくは見えないはず。ヒッチハイクと間違えられたんじゃないか、外国人だから言葉が分からないと思ったんじゃないか、と良い方に私は解釈してみました。助けようにも助けられないと思い、停まらなかったのかなと。しゅうさんはさっきのバルで話を聞いていた人みたいだった、かかわりたくないと思ったのよ、との意見。

とりあえず進んでいるうちに、3つ又の交差に出てきました。さて困った。今度こそ方角をはっきりせねばなりません。このへんは車がちょっと通るのですが、やっぱり止まってくれません。前に立ちはだかると一瞬止まるのですが、運転席に立ち寄ろうとこちらがよけたところで、さっとスピードを上げて通り過ぎていくのです。ひどい・・!あんな野原の中の道で、巡礼姿の女性2人がウロウロしている時に、ちょっと停まってくれてもいいじゃないか・・!。次に車が来たら、前に立ちふさがって絶対によけないと決めて、やっと車を捕まえます。

そこでサンティアゴの道が左の道、私達が目指すハビエルは右の道で、ここから2kmだと判明しました。2km!ちょうど良い方向に歩いていたというものです!


ところがその後もちょっと迷うことになりました。すぐに、左に行く別の道が出てきたのです!道が分かれているとは思っていませんでいた。しかしおじさんは腕で右方向を大げさに差したし、右だろうとそのまま歩きます。するとまた別の小道が出てきました!しかしここには「許可を受けた人でなければ通れません」の標識があります。ですからここも入らずに、すすみます。

方角がわかったし、2kmということもわかりました。ちょうど夕方の光がとてもきれいな時間で、風景もとてもきれい。再び景色を楽しみながら歩きました。



camiaragon (433)


camiaragon (434)


camiaragon (438)
2kmというと私達にとって30分未満。しかし30分以上歩いてもハビエル城に着かないばかりか、その姿も見えません。見渡すばかりの野原で、道は右にうねったり左にうねったりしながら、続いています。

この道に入ってからは1台も車が通らないので、もう人には聞けません。農家のような家は見えてきますが、人が住んでいそうに見えず・・。さっきの道を左だったんじゃないかと思い、引き返すことになりました。



ここで余談ですが・・。長い時間歩いていると頭が無の状態の時もあれば、いろんなことを考える時もあります。自然の中を長時間足だけ動かしていると、余計なことに頭を使わなくなっていきます。気がかり程度の事柄は悩むだけ損だと感じてくるし、真剣な悩みは考えがだんだんまとまってきます。自分の気持ちを整理するのに最適の時間です。
「私達、おなかすいたばっかり言っているね」という話をよくしましたが、後は、おなかすいた、休みたい、わーきれい、おなかすいた、眠たい。そんな身体の欲求に答えてぐっすり寝る。人間の原点のような毎日。

もしくは目の前の山をどう登るか。すべらなように枯葉をよける。足元に注意する。動物の糞を踏まないようにする。地面だけに真剣に集中していて、頭の中はそれだけだったりします。(仕事のことなんか一秒も考えなかったなあ・・。)

この日、ウンドゥエスを出てから、そして迷っている間中、私はこれまでになかったほど、自分のバカさ加減を真剣に真剣に反省していました。

数々の失敗談を披露しましたが(もっともっとあります)、これほどの迷惑を他人にかけたことがあったかというとNOです

なんとかなっちゃうことも多いし、自分自身で奇跡的に解決することも多いです。親の航空券を忘れたり、友人全員分のコンサートチケットを忘れたこともありますが、その人たちには迷惑をかけず、タクシーなどで一人で帰り・一人で戻ってきて、絶対に間に合わないと思ったのに、きれいに間に合っちゃったという、結果オーライなことも多いのです。

周りに心配をかけたり、私の忘れ物を届けてくれたり受け取ってくれたり、手間や迷惑をかけたり、、ということはもちろん多いですが(迷惑をかけた皆さん、すみません)、多大な迷惑を被ったと友達が怒ったり恨んだりするほどの、ひどい迷惑をかけたことはないと思います。(・・私がそう思っているだけでなければ・・)

友達に私同様のお騒がせマンがいるのですが、他人を何人も巻き込んでひどい迷惑をかけてしまう人がいます。私はそれとは違う、自分が困ったことになっても他人を窮地に追い込むことはないと思ってきました。


ところが今回、しゅうさん。私の不手際のせいで、泊まる予定のところに泊まれず、旅行の日程の変更を余儀なくされ、疲れているのにさらに何時間も余計に歩くことになり、昼で落ち着く予定が夕方になってもまだ宿につかない。こんな迷惑をかけたことがかつてあったでしょうか。一生恨まれてもおかしくないです。いつもだったらなんとか泊まれちゃったという結果になっているはずなので、いつも反省のない私への、いましめ&試練に違いないと、人生でかつてないほど、深く深く反省しました。



長くなってきたので割愛しますが、その後無事にハビエルに到着しました。
camiaragon (439)
写真はようやく見つけて嬉しかった、ハビエルの紋章。その後も結構歩いて、最後は真っ暗でした。


途中、複数の人に道を聞いてもやっぱり分からず、かなり遠回りだと言われたけれど確実に行ける国道を選択しました。2km歩いて2km戻って、そこから4kmぐらい歩いて到着した気がしますが、実際この日どのぐらい歩いたかどうか分かりません。

わかったことはこの辺の人々が「ここからすぐだ」と言った場所は、私達にとってはすぐの範疇に入らないことと、車が停まってくれないこと。国道に出てからも方角確かめたかったのですが、みんな無視。最後は文字通り車に飛び出して停めました。この人も停まったあとに、また逃げようとするので、必死にしがみついたほど。(笑)


巡礼のときは車が通りすがりに、クラクションを鳴らして手を振ってくれたり、BUEN CAMINO(良い巡礼の旅を!)と叫んでくれたりということが多く、励みになります。ほとんどが若者達。トラックの上からも挨拶が飛んできます。がんばって!と思うんでしょうね。そんな温かい交流も、巡礼ならではです。なのに、ここでは車に無視され続け、そんな経験は今回の巡礼中ここだけでした。この辺の人は閉鎖的なんだろうなんて話してましたが、その後皆さん親切だったので、ナバラ人は優しい、冷たかったのはアラゴンの人だろう、と勝手に結論付けちゃいました。ウンドゥエスがアラゴンだったのでそこのイメージですね。実際には州境なので分かりませんが。



この後、ホテルに到着した後、すごいことがたくさん待っていました。
私達はハビエルであの出来事を経験するために導かれたんだろうと思います。


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アラゴンの道

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